南の星 by 灯じゅん

Versi Bahasa Jepang dan Indonesia

2025年、サイバー演歌の舞台に、情熱のスパイクが新たな光をともす。

“バレーコートの華”“令和の闘魂スパイク”の異名を持つサイバー演歌歌手・灯じゅん。
かつて彼女は、全国大会常連の実業団チームで活躍するエーススパイカーだった。
しかし試合中のアクシデントでアキレス腱を断裂し、長期入院を余儀なくされる。

失意の病室で、夜な夜な口ずさんでいたのは、幼い頃に北海道の祖母から教わった演歌の鼻歌。
ある日、同室に入院していた元演歌歌手・水原紅蓮が、その声に耳を奪われる。
「その声は、ステージに立つために生まれた声だ」──そう断言した紅蓮は、彼女に歌の手ほどきを始めた。

退院後、リハビリと並行して歌の稽古に励み、2025年、ついに鮮烈なデビューを果たす。
元アスリートならではの気迫と、どこか儚さを残す歌声で、聴く者の胸に熱い火をともす。