みじかいうた ~短歌 Tanka~ from Spring Ghosts by Yangjah: poetry/voice & Jerry Gordon: guitar
Tracklist
| 3. | みじかいうた ~短歌 Tanka~ | 10:02 |
Lyrics
みじかいうた ~短歌 Tanka~
https://note.com/yangjah/m/m4850015b0424
20250120
鳴くからす響く平行空の下
部屋まで届く生き抜くちから
20250121
骨が立ちサドルに浮かぶまた宇宙
息づくリズム夜をかけぬけ
20250122
久しぶりつもる対話にひと区切り
スマホの画面塩ふき残る
20250123
横たわり白昼夢にて鳥瞰図
太鼓のリズム地球に沈む
20250124
根元へとあふれ出る血を流し込む
土に沁みては空へ伸びゆき
20250124
薄き膜シェルターとなり身を包む
世知辛さにも羽ばたく自ら
20250125
不器用なことばとうごき響きあう
人目気にせぬ強さのふたり
20250126
うるおいで記憶を洗う海の声
水平線に浮かぶひとと
20250127
火の前でいつかどこかの野の草を
焙じつづけるからだに熱を
20250128
はじまりは見えない月に宿る種
薄桃色の新芽の中に
20250129
すんなりと納得いかぬ対話の場
連ねゆく詩に風が流れる
20250130
水に濡れ冷え切る手にもおびえずに
温もる先へ吐く息静か
20250131
温室を包む光に身をまかせ
かすかな冬眠 光合成へ
20250201
跳ねた髪 月のはじめに勢いを
水で微笑み帽子をのせる
20250202
鉄鍋にかざす手のひら熱を帯び
煙をまとい蓬とひとつ
20250203
熱湯を注ぐ瞬間浮きあがる
宝石の色わかめは海へ
20250204
点痛み浮かび消えては今にいる
生きるからだのあらわれとして
20250205
ひと山をふわりと越えて降り立つ地
いつもと同じあらたな時間
20250206
手足冷えしびれたままで鼻を垂れ
身をおく光ここまで太古
20250207
ひとり家どこへも行かず時空超え
巡礼の道ここにもそこにも
20250208
白と黒どこに視点を置くのやら
距離をみつめてふたりの間
20250209
水含み植木鉢へと吐きこぼす
あふれぬほどに土へ沁み入り
20250210
流されて海から雪へ浮かび来る
どこかの森の名残も今に
20250211
太陽は見えないだけでそこにあり
雲が覆うは心の影と
20250212
割れないで届くクッキーふんわりと
包む空気に光の気配
20250213
あるもんでご機嫌さんに生きるなら
戦う間なし空に隙なし
20250214
手のひらにしっくりはまる生地をこね
スライスされる空気香ばし
20250215
石臼でひかり挽かれた蕎麦の実よ
艶ます肌に笑顔が映る
20250216
体温を包まれたまま測る朝
平らな温度からのぬくもり
20250217
枠組みを雲に見立てる空の下
線を越えては詩が流れゆく
20250218
ひとつずつ過去を数字でなぞりゆく
こころを越えてしっくり居場所
20250219
移りゆく熱を見つめる掌へ
温もりもどる忘れた頃に
20250220
血があふれいのちの色は裏がえり
層めくりめく冬の空気へ








