-------------------------------------------------------------------------------------- 朝起きたとき、部屋が少し歪んで見えました。 窓の外の空は灰色で、まるで時間が止まったかのようだった。 コーヒーを飲んでも味がしなかった。 音や匂いが遠くで起こっているかのように感じられた。 心の中に何か足りないものがあった。 でも、それがなくなっているのに、何がなくなっているのか分からなかった。 外に出ようと思って玄関まで行ったのですが、ドアノブに触れた瞬間、全身の力が抜けました。 どこへ向かっていたのか、何のために向かっていたのか、すべてがぼやけていた。 足元の影だけが、私の代わりに立っているようだった。 通りを歩く人々は本当に生きているように見えたが、私にはすべてが映画のシーンのように平面的で、現実感が全くなかった。 帰ってきてから、私は机に座って、ぼんやりと虚空を見つめていた。 時計の針の音がゆっくりになった。 この部屋の空気は重く感じられ、何かを吸い込んでいるようだった。 目を閉じると、頭の奥底からゴリゴリと擦れるような音が聞こえてきた。 もしかしたら、私の心がすり減っていく音だったのかもしれない。 時々、泣きそうになるんだけど、涙が出ないんだ。 まるで感情のスイッチが壊れてしまったみたいです。 「空っぽ」という言葉が浮上してきて、消えません。 それは悲しみでもなければ安らぎでもなく、ただ静かな穴だ。 夜になっても眠れません。 天井を見つめながら、過去の断片が漂ってくる。 声、名前、もう顔を思い出せない人々。 彼らがみんな遠くへ沈んでいくのを見ている。 そして、私は気づくのです。どれだけ時間が経っても、この気持ちはいつも戻ってくる。 まるで私の心の中に巣を作ったかのように。 私は空っぽです。 でも、その空虚さの中で、私はまだ呼吸している。 そして、今のところ、それが私が生き続ける唯一の理由です。 --------------------------------------------------------------------------------------
夢 孤独 無 空虚 疲労 抑うつ 死