canvas by 杏ノ雲

作品コンセプト

追憶の中に果てしなく広がる寂寥、その余白に滲んだ言葉にならないような痛み。
忘れようとしたあの日の想いや、振り返って思い出した感情。
そのすべてを確かめるように、真っ白なキャンバスの中でひとつひとつ丁寧に描いていきました。
ポストシューゲイズ/遠泳音楽に内在する切なさと、エレクトロニカの持つ無機質な音像が交錯し、溶け合うような質感を意識しています。

大事にした鼓動が、鮮明な言葉に閉ざした美しい色が、まだ見ぬあなたに共鳴することを願って。

──杏ノ雲

レーベルとアーティストによるリリースコメント

Siren for Charlotteから杏ノ雲『canvas 』をリリースします。

喪と祈りと美が入り混じり、ひとつになるような音楽だ。
ここには同時に終焉があるが、世界の終焉ではない、私の終焉ではない、此処にあるのは、他者の記憶の、香りの、手つきの、仕草の、他者に対する喪があって、その喪の向こうが闇のような祈りの水として澄むような、ひかるリリシズムとしての、綺麗な終焉である。

同時にこの音楽はポストシューゲイズであり、ボカロミュージックであり、その異端的な、地上を拒否する花である。

この達成を、新しいポストシューゲイズを是非お聴き下さい。

──Siren for Charlotte

「canvas」は、過ぎ去った時間の手触りを求めるような、曖昧でどこか美しいものを形にしようとして出来上がったEPです。
ここではないどこかへの憧れ、手を伸ばしても届かないものへの切なさ、そうした感情を、ひとつひとつ丁寧に、真っ白なキャンバスに描くよう制作しました。

過去の傷、記憶の奥底を抉るような制作でしたが、その感情がポストシューゲイズ/遠泳音楽の持つ叙情性と共鳴し、美しい作品に仕上がったと感じております。

素敵なアートワークを担当してくださったnecai様、杏ノ雲に遠泳音楽を見出してくださったSiren for Charlotteの門脇様、aro様へ、心より感謝を申し上げます。

──杏ノ雲

遠泳音楽 (=Angelic Post-Shoegaze) Label.

Since 2023/02/03.

Label logo & header by cosgaso.

Owned and run by
Tsunaki Kadowaki
(@telepath_yukari )
黒田依直 （aro）
(@umbermoon_ )

We gaze at distant scapes, dreaming of beings we can't touch, and let our beautiful fantasies take flight.

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